フォーカシング 感覚を通して深く自分と繋がっていく
フォーカシングとは、シカゴ大学教授ユージン・ジェンドリン氏によって生み出された、ただ静かに身体の感覚に気づいていく、優しいセラピーの手法です。
私たちは普段生活していると、気づかないうちに、身体の感覚をキャッチする事をすっかり忘れて、「考えごと」「生活の中でやらなくてはいけないリスト」などにフォーカスしてしまいがちです。
身体はいつも私たちの生命のために最善を尽くしてくれています。
身体の感覚は、潜在意識への入り口です。
フォーカシングでは、身体に意識を向け、出てくる感覚やイメージ、想いを否定することなく、分析することなく、ただただ全て受け入れていきます。
それは大切な友達に会いに行くような感覚で、慈しみを持って行われるプロセスで、自分の中から出てきた感覚や感情を全て批判なしに受け入れていくことで、潜在意識の奥深いとこに埋もれた声(=ほんとの思い=ハートの声)にたどり着くことができます。
こんな風に感じたくない
こんな風に思っちゃダメ
もっとこうしなきゃ
私たちは、知らず知らずのうちに、「もっと良い自分」になりたくて、ありのままの感覚を否定している事も多いのです。
フォーカシングでは、今、身体で感じている感覚を一切否定せず、全て受け入れていく姿勢で、ただ静かに見つめて感じてみます。
身体の内側から語りかけてくる、普段は思考に埋れて聞こえない身体の声。
まだ言葉になっていない、内なる声たちに、そっと耳を傾ける静かな時間…
私たちは自分の内なる声を聞くことができるほどに癒され、自分にくつろぐことができるのです。