二つめのヒントは、『苦手な人がいてもいい』ということ。
私たちは幼い頃から、みんなと仲良くしなければならないと刷り込まれて育っているので、嫌いな人や苦手な人がいることを無意識にダメなことのように感じてしまっていたりします。
だから無理してよい関係を築こうとしたり、その気持ちをなんとかして感じないようにします。
ましてやその相手が上司や先輩、同僚だったりしたら、ついうまくやっていかなくては、、そんな思いが働いて、自分の気持ちに蓋をしてしまうことがあるんですね。
これを『気持ちにふたをする=抑圧する』と言います。
この自分が感じている、ほんとの気持ちにふたをするのが、苦しみを産む大きな原因の一つになります。
だから嫌いな人がいてもいいと自分に許可を出すことは、苦しみの原因の一つを取り除くことになるんですね。
嫌いな人がいてもいいんです。苦手な人がいてもいいんです。
生物界にも天敵がいるように野菜を育てるときにも、良い組み合わせ、悪い組み合わせがあるように、人間にも、苦手な人がいてもいいんです。
こんな風に、苦手な人がいてもいいと、本当の意味で、自分に許可を出すことができていると、相手を見る視点に客観性が出て、『ふ〜ん、この人こういう人なんだな』という、いい意味での諦めがついたり、上手な距離の保ち方を学ぶことができます。
『この人はこういう人だからこういう言い方をするんだな〜』と、ちょっと離れた視点で、その人を見ることができるようになると、自分の気持ちに少しスペースが出てきて、心が楽になることがあるんですね。