ストレスケアのための「セルフタッチング」~リラクゼーションをもたらし安心感を育む~

ストレスケアのための「セルフタッチング」

今回は、セルフケアのためのワークとして、
自分に触れること…セルフタッチングについてお伝えします。

セルフタッチングは、とてもシンプル。
 自分で、自分の身体に優しく触れてあげることです。

「触れること」「触れられること」の癒しの効果

実は、タッチ…皮膚に触れること、触れられることには、 
とても大きな癒しの効果があります。

皮膚というのは、受精卵の生育の中で、脳や神経と同じ外肺葉から発生するために
「第二の脳」とも言われます。

身体に優しく触れたり触れられたりして、脳が「心地よい」感じると、
自律神経系が調い、副交感神経系が優位になって、
心身のリラクセーションに繋がります。

そのことによって、

消化機能の促進
免疫の向上
睡眠の質の改善
緊張の緩和

…などなどの効果がもたらされます。

また、いま注目されている、オキシトシンというホルモンの分泌が促されるという効果もあります。

オキシトシンは、出産にかかわるホルモンの一種ですが、
近年の研究で、他者との触れ合いやコミュニケーションによっても分泌されることが明らかになりました。

オキシトシンは人間の幸せにとても重要なホルモンで、
オキシトシンが分泌されると、
他者との信頼関係や愛情が増したり、自己尊重感が高まったりすると言われます。

また、激しい情動を司る脳の偏桃体を穏やかになだめるため、
不安や恐れ、痛み、ストレスを軽減する働きもあります。

(オキシトシンについての内容は、NPO法人タッチケア支援センター「こころにやさしいタッチケア ワークブック入門編」より一部抜粋)

ダイレクトに深いところに届く「滋養」

そして、こうした科学的な効果に留まらず、

「触れること」「触れられること」というのは、
人間が根源的に求めているものであり、必要なものです。

理屈ではなく、ダイレクトに深いところに響く「滋養」と言えると思います。

この根源的な欲求が満たされて行くことは、
「いのち」としての私たちにとっての、深いレベルの安心感にも繋がって行きます。

コロナの影響で人と人との接触を制限するムードになっていますが、
ぜひ、「触れる」「触れられる」体験を大切にしていただきたいと願っています。

自分自身や動物などに触れてみる。

そして実は、人に触れる・触れてもらうことだけでなく、

「自分で自分に触れる」こと…
セルフタッチングでも、
十分にその効果を感じることができます。

今回の動画では、この「セルフタッチング」のワークをご紹介しています。

そしてまた、動物に触れることでも、同じような効果があります。
ペットを飼っている方は、ぜひ、触れる・撫でる時の手の感触やあたたかさなどを感じてみてくださいね。

ペットではなくても、自分にとって心地良い肌触りのもの…
毛布やぬいぐるみなどを撫でることでも「触れること」の効果はもたらされますので、
こちらもお勧めです。

自分に優しく触れることは、自分に優しさや労りを向けること。

そして、自分に優しく触れることは、
自分に優しさや労りを向けてあげること
です。

「セルフコンパッション」…自分への共感や労りが大切だと言われますが、
気持ちの面でこれをやろうとすると、難しい時って無いでしょうか。

自分に優しくしてあげることが難しい時も、

自分に優しく触れてみる・・・
それならばできるかもしれません。

自分に優しく触れてあげるというのも、
自分への労りや共感を伝えてあげること
なのです。

「セルフタッチング」を体験してみよう!

動画では、簡単なセルフタッチングをご紹介しています。
実際にセルフタッチングを体験していただけます!
7分50秒程度の動画です。)

時間の都合で簡単なご紹介にはなってしまいますが、
それでも、「触れること」「触れられること」のあたたかさなどを感じていただけるかと思います^^

ぜひ観ながら、ご一緒にやってみてくださいね!

▼セルフタッチングの動画はこちら

 
 

セルフタッチングについてさらに詳しく知りたい方は、 NPO法人タッチケア支援センターのHPをご覧ください。

文・動画:徳山なおこ
心理カウンセラー・セラピスト、
JMET認定EFTトレーナー
NPO法人タッチケア支援センター認定 「こころにやさしいタッチケア」ファシリテー

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