ウインターブルー、冬季うつ

こんにちは。 
心のセルフケア協会心理セラピストで鍼灸師の指田笑美子です。

 
『ウインターブルー、冬季うつ』って聞いた事ありませんか。

秋から冬にかけて寒さや日照時間の減少により気分の落ち込みや、体調不良を感じる事で、女性や若年層に多いとされています。

今日は東洋医学的視点から この冬の寒さや、日照時間の少なさが心と体にどの様に影響しているかをお話ししたいと思います。

特にこの冬は、比較的暖かかった11月から12月の急な寒波で、体が寒さに慣れる前に真冬の気温になり皆さんの自律神経も消耗していると思います。

私の所にもこの自律神経の乱れで、色々な症状を訴える人が12月はとても多かったです。

特に、40歳を過ぎて体力が落ちていたり、また若くても普段ストレスが多くて自律神経が乱れがちな方は、急な寒さの影響を受けやすいのです。

そして精神的にも何となく色々な事を面倒に感じたり、気おくれしていませんか。

東洋医学では1月は、『陰のエネルギー』が最も深まる時期です。

『陰』というのは、すべての物事を『陰陽』で相対的に見る東洋哲学の考えで、それぞれの特徴を簡単に言えば…。

≪陰≫

秋冬 夜間 裏 女性 内に向く求心的なエネルギー 静かさ 潤い 

≪陽≫

春夏 昼間 表 男性 外に向く遠心的なエネルギー 明るさ 熱

『陰陽』は両方が必要で、何よりそのバランスが大切です。

『陰』の体や心に対する役割は、体に潤いをあたえたり、心身を落ち着かせたりします。

ただこの『陰のエネルギー』が過多になると気おくれしたり、何事も面倒になったりと消極的になってしまいます。

『陰のエネルギー』は、落ち着いて自分に向き合うにはとても良いのですが、過剰にかたよると無気力になったり、時には鬱状態になる事もあります。

そして体は冷えて血行や循環が悪くなり、代謝や消化力も落ちてエネルギー不足になりがちです。

特に瘦せ型で筋肉量が少ない、もしくは、むくみやすく水分を体内に溜め込みやすい体質で、もともと内向的なタイプ(陰体質)の方は、この時期は気を付けなければいけません。

実は、私もこのタイプなので実感としてお話しています。

では、この季節をどの様にバランスよく過ごせばよいのでしょうか。

まずは、『陽のエネルギー』を取り込む事です。

朝から太陽の光をきちんと浴びて、例え曇りであっても昼間に少しでも外に出てみます。

室内では、なるべくカーテンを開けて外の光が差し込む様にする事をお勧めします。

そして少しでも毎日体を動かす事です。

運動はウォーキングの様な軽い運動と、少し頑張る筋トレの両方が効果的です。

筋肉量が増えると体が熱を作りやすくなるので、無理のない程度の筋トレもお勧めです。

さらに、人や社会との交流も大切です。

理想的には家族や、気の置けない友達との楽しいおしゃべり等で気分転換を出来れば良いのですが、それが難しい場合でも一人でぶらりと外に出てお店を見て回ったり、カフェに入ってゆっくりお茶を飲んだりする事で内に向いていたエネルギーが外に向きます。

私もよく一人で雑貨屋や、本屋をぶらぶらした後、外でお茶を飲んで帰ったりします。

それだけでも、かなり気分が変わります。

コロナ禍の影響で家に引きこもりがちになりますが、もし鬱々したり無気力になっていたら意識して外に出たり、人と話してみませんか。

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