そもそも不安とは?
不安とは、モヤモヤした霧の中に正体はみえないけれど存在する、あの得体のしれない感覚のことですね。
〇〇恐怖症など相手や対象になるものが特定されている場合は恐怖。
それ以外の対象がはっきりしていないものを不安と呼びます。
現れたり消えたりしながら誰でもあるもので決して悪いものではありません。
生物にとって危険な状況から生き延びるための、正常な防衛反応です。
例えば、
私は先日の地震で、中々止まない大きな揺れを感じながら
東日本大震災のような惨事になるのではないかと不安に襲われました。
これから避難した方がいいのか頭をよぎります。
揺れがおさまっても暫く心臓はドキドキしたままでした。
こんな風に、短い時間の中でも防衛反応は瞬時に稼働されます。
この場合は端的な不安ですみましたが、「将来の不安」ひとつとっても人や状況によって不安度が大きく違います。
この不安が大きいとき、思考が忙しくなっていませんか?
頭から足裏までの体のどの部分が一番働いているかイメージしてみましょう。
多分、頭ではないでしょうか。
頭にエネルギーが集約され、思考が過剰にはたらき、不安を膨らませてしまいます。
思考と不安には大きな関係がありそうですね。
危険な状況から回避しようとするとき、私たちは思考でストーリーを作ります。
こうなって、ああなったらマズイ。
そうならないよう、ああしようなど。
危険を回避するはずの思考が逆に、ストーリーを膨らませ益々苦しんでしまうという
悪循環のパターンです。